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Posted by ミリタリーブログ at

2019年09月09日

S&W N frame Snubbie

コンバットマガジンの創刊後すぐに記事になり、その後日本の刑事ドラマで使用されて人気が出て、いまだにお好きな人は追い求め続けている銃がある。
センチネルアームズのS&W M29-2 2 1/2インチだ。
日本では個人や業者いろいろなところで作られた割には、実銃の資料は極端に少ない。そこで、いろいろと調べてみた。

出だしはコンバットマガジン1981年5月号の記事だ。
当時はGuns & Ammoの記事を翻訳したものが掲載されていて、これもそのうちの一つと思われる。

「センチネルアームズのグラント ステイプルトンはオースティン ベラートに連絡してニッケルとブルーのサンプルガンを受け取った。これをマグ・ナ・ポートカスタムに送り・・・」

なるほど。センチネルアームズで一からカスタムしたわけではなかったのね。

Austin Behlertはブローニングハイパワーのカスタムをやっていた人だったが、Nフレームのカスタムも手掛けていたらしい。

つまりセンチネルアームズはAustin Behlertに2.5インチ化とグリップのサイズダウンを依頼し、出来上がってきたものをマグ・ナ・ポート社に送り、これを顧客に売っていたということだ。



まさにこれですね。
また、同時期にJohn JovinoというNYにあるショップも同様のカスタムをやっていたとも書いてある。ここは昔S&Wのカスタムショップだったらしく、全米最古のガンショップでもあるらしい。ここはM29ではなく、41マグナムのM58、45口径のM25などをベースにしていたようだ。



コンセプトはほぼ同じで、2.5インチバレル、シュラウドもシェイプしなおし、シュラウド下のディテントボールを入れてヨークをロック、グリップをKフレームサイズにシェイプ。



45なのでシリンダーが短い

ステンレスバージョン



コンバットの記事によると、全部で450丁が作られたらしい。

WEBで拾った、センチネルアームズから当時顧客に送られたレター

450丁のうちの#331




#331のシリアル#もどこかに入っていたのだろうか

やはりTV用に作られたものよりも、実銃の歴史や背景の方に惹かれてしまう。  


Posted by hkhanten at 21:26Comments(2)実銃